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#映画
『帰ってきたヒトラー』を見た。
かなり好きな映画でした。電子版もあるようなので原作小説も読んでみたい。
以下はネタバレで好きのうちわけと感想です。
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自分が好きな方向性の怖さだった
ジャンプスケアではない
現実世界が『+α』でおかしくなっていくおそろしさ
自分が好きな方向性の『人間の心のなかにある罪』だった
軽い気持ちで自称ヒトラーを利用して立場も恋人も手に入れた人間が、いざホンモノだとわかったら正義面で成敗しようとする都合の良さを許さなかった
保身、番組(作品)作り、様々な利己心のためにヒトラーに便乗したり許容したり見て見ぬふりをした人たちを巻き取って、ちゃんと取り返しのつかないことになった
ごく普通の人々のなかにうっすらある排外思想(自分と違うものへの嫌悪)、普段は理性や知性や倫理観や体裁によって自制できているものに言い訳を与えてくれる存在があらわれたときのそれらの脆さ
登場人物たちにも大衆にも踏みとどまれるチャンスがあった(犬のくだりなど)
終盤、これでこのヒトラーが撃って解決できる問題ならわざわざ現代を舞台にやり直しを描いたこととこれまで2時間弱かけて見たものが無駄じゃん!と思っていたので、オチがすごく好きで見てよかったと思えた。警鐘とメッセージ性を含むことと作品としておもしろいことがしっかり融合して両立しており、ありがたかったです。
「私から逃れられん。私は人々の一部なのだ」は作品の主題というかこの作品におけるヒトラーがアイコニックな存在であることをこれ以上なく象徴していましたし(本人であるか完コピモノマネ芸人であるかも究極的には主題に影響しない)、最後の「戦後70年間、歴史教育をやってきて子どもたちも飽きてるわ。もっと信頼しなきゃ」が一番ゾッとしました。大人から子どもたちへの信頼でゾッとできたこと、かなり得てよかった鑑賞体験。
中盤のドイツを批判する若者が取り囲まれているシーンで、その光景を見て真顔になる女性が映るところも印象的でした。
全体的に作品のバランス感覚、とくに人々の反応がすごいな…と感じたので、ベルリンの街頭でゲリラ撮影が行われたエピソードを鑑賞後に知ってわぁ…となりました。わ、わぁ…。
あとヒトラー役の俳優さんの演技がずっと素晴らしかったです。役のおろし方というか作り込みというか。最初は片手でソシャゲ周回をしていたのですが、すぐに表情や所作もじっくり見たくなって集中していました。
私はドイツ語がわかりませんが、それでも受け取れるものがたくさんあったので俳優さんって本当にすごいお仕事だ。
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#アトラス
以下はペルソナ2のネタバレを多大に含みます。
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このサイトにも何度も書いている通り私はペルソナ2が人生で一番好きな作品なのですが、初めてプレイしたときは小学生だったので『(噂が現実になるため)トンデモ陰謀論まで現実になってヒトラーが現代に復活してしまう』展開をあまりちゃんと理解できていなかったな…と思う。たぶん『なんか歴史上のとんでもない極悪人』程度の認識だった。ヒトラーがロンギヌスの槍を構えて最前線で戦う絵面もだいぶトンデモなはずなのに、知らないせいで違和感を覚えなかったし…。
ペルソナ2の現代に復活したヒトラーの中身はニャルラトホテプ(人々の普遍的無意識の悪意、根絶不可能の存在)ですが、帰ってきたヒトラーの現代に復活したヒトラーもかなりペルソナ2におけるニャルラトホテプと近い存在だったので飲み込みやすかったかもしれない。
帰ってきたヒトラーのエピソードを検索しているときにペルソナ2にも触れているものをちらほら見かけて考えたけれど、『噂が現実になる』という題材はインターネットとSNSが当たり前になった現代向けのようにも思えて、やはり発売時がベストのタイミングだったなあ…と。現代だとなにもかもが瞬時に広まりすぎるので、トンデモ陰謀論が噂扱いされて現実になる展開のインパクトが欠ける気がする。あと発売日が1999年夏であることそのものがやっぱり最高に大好きな出オチなので…。
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感想
2026.02.12 (Thu)
トリピットTOP
『帰ってきたヒトラー』を見た。
かなり好きな映画でした。電子版もあるようなので原作小説も読んでみたい。
以下はネタバレで好きのうちわけと感想です。
自分が好きな方向性の怖さだった
自分が好きな方向性の『人間の心のなかにある罪』だった
終盤、これでこのヒトラーが撃って解決できる問題ならわざわざ現代を舞台にやり直しを描いたこととこれまで2時間弱かけて見たものが無駄じゃん!と思っていたので、オチがすごく好きで見てよかったと思えた。警鐘とメッセージ性を含むことと作品としておもしろいことがしっかり融合して両立しており、ありがたかったです。
「私から逃れられん。私は人々の一部なのだ」は作品の主題というかこの作品におけるヒトラーがアイコニックな存在であることをこれ以上なく象徴していましたし(本人であるか完コピモノマネ芸人であるかも究極的には主題に影響しない)、最後の「戦後70年間、歴史教育をやってきて子どもたちも飽きてるわ。もっと信頼しなきゃ」が一番ゾッとしました。大人から子どもたちへの信頼でゾッとできたこと、かなり得てよかった鑑賞体験。
中盤のドイツを批判する若者が取り囲まれているシーンで、その光景を見て真顔になる女性が映るところも印象的でした。
全体的に作品のバランス感覚、とくに人々の反応がすごいな…と感じたので、ベルリンの街頭でゲリラ撮影が行われたエピソードを鑑賞後に知ってわぁ…となりました。わ、わぁ…。
あとヒトラー役の俳優さんの演技がずっと素晴らしかったです。役のおろし方というか作り込みというか。最初は片手でソシャゲ周回をしていたのですが、すぐに表情や所作もじっくり見たくなって集中していました。
私はドイツ語がわかりませんが、それでも受け取れるものがたくさんあったので俳優さんって本当にすごいお仕事だ。− 閉じる
#アトラス
以下はペルソナ2のネタバレを多大に含みます。
このサイトにも何度も書いている通り私はペルソナ2が人生で一番好きな作品なのですが、初めてプレイしたときは小学生だったので『(噂が現実になるため)トンデモ陰謀論まで現実になってヒトラーが現代に復活してしまう』展開をあまりちゃんと理解できていなかったな…と思う。たぶん『なんか歴史上のとんでもない極悪人』程度の認識だった。ヒトラーがロンギヌスの槍を構えて最前線で戦う絵面もだいぶトンデモなはずなのに、知らないせいで違和感を覚えなかったし…。
ペルソナ2の現代に復活したヒトラーの中身はニャルラトホテプ(人々の普遍的無意識の悪意、根絶不可能の存在)ですが、帰ってきたヒトラーの現代に復活したヒトラーもかなりペルソナ2におけるニャルラトホテプと近い存在だったので飲み込みやすかったかもしれない。
帰ってきたヒトラーのエピソードを検索しているときにペルソナ2にも触れているものをちらほら見かけて考えたけれど、『噂が現実になる』という題材はインターネットとSNSが当たり前になった現代向けのようにも思えて、やはり発売時がベストのタイミングだったなあ…と。現代だとなにもかもが瞬時に広まりすぎるので、トンデモ陰謀論が噂扱いされて現実になる展開のインパクトが欠ける気がする。あと発売日が1999年夏であることそのものがやっぱり最高に大好きな出オチなので…。− 閉じる