『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』感想

てがろぐで毎週書いていた感想のまとめです。オペラオー(ウマ娘)とトプロ(競走馬)に思い入れのある人間が書いています。

第1話「夢のはじまり」

最近インプットに多大な気力を消費することと、その気力をドンブラザーズで一気に消費したので、アニメを見るの何ヶ月ぶりだろう…?ROAD TO THE TOPはさすがに見ます。
以前の記事でも書きましたが、トプロ、私にとって数少ない『モチーフの競走馬の現役時代を見て、なにかを思った記憶のあるウマ娘』なので、主役アニメを楽しみにしていました。
当時は競馬のこともなにもわからなかったし、子どもすぎたし、私の記憶にあるのはクラシックより後のことなのですが、どこか不思議な心地がします。

でも1話はやっぱりオペラオー!
アプリでは育成シナリオまでコミカルかつ強者である印象が強かったオペラオーですが、今回は当時としても過酷だったローテを歯を食いしばりながら勝ち上がってきた過程が描かれていて、視聴後にキャラクター紹介文の『自分の美しさと強さを知らない者は不幸と本気で考えており、日々、啓蒙活動にいそしむ』を読み返すと味わいが変わってきて良かったです。
ボロボロでうなされている姿も、普段オペラオーがこちらに見せている世紀末覇王のキャラクターをよく知っているだけに、見てはいけない側面を見てしまったような気がしてドキドキさせられました。舞台裏というか、舞台に至る前夜というか。
OPの超かっこいい世紀末覇王シーンで、鏡には制服姿のままのオペラオーが映っているところもすごく印象的で好きです。
オペラオーは(トプロと対照的に)アプリ周回でお世話になっているうちに思い入れができたウマ娘なので、こういう掘り下げも観られて嬉しかったです!好き!

相変わらずドにわかには到底拾いきれないほどの要素が詰め込まれていて、ネットの海でそれらを探しては「面白!!!!!」と浸る時間も楽しかったです。来週も楽しみ!

第2話「栄光の舞台」

2話でもうダービーまでやっちゃうの!?とびっくりしました。ここからトプロ主役の物語としてフューチャーしていくのかな?
私の記憶の中のトプロはクラシックも過ぎてなかなか勝てずともずっと一生懸命走り続けていた姿なので、今回最後の声援に応えられなかった悔しさに号泣するシーンに色々考えてしまいました。

アヤベさん、アプリで未所持なのでオペラオーのようにウマ娘として思い入れがあるわけでもなく、トプロのようにモチーフ競走馬に思い出があるわけでもないのですが、普段の自分なら3人の中でアヤベさんが一番好きだろうな~と感じます。ウマ娘は一期一会…。
アヤベさんのきょうだいの件は他ウマ娘のシナリオだったり、モチーフ競走馬について調べたりで知ってはいましたが、アニメの幻想的な演出よかったな…。

今週のオペラオーはダービー後、震える唇を噛み締めてから勝者であるアヤベさんに明るく拍手を贈る姿がたまらなかったです。
やはり今回のアニメはオペラオーの舞台の裏側での表情にスポットライトを当ててきていると感じるので、覗いてはいけないようなもっと見たいような…。
勝って勝って勝ちまくる世紀末覇王編がアニメとして面白いかは別ですが、今回のアニメのオペラオーが好きすぎてもっとずっと色々な姿を見ていたいよ~…!

第3話「走る理由」

「負けて膝をついても、最後まで戦い続ける。それが俺の知るナリタトップロードだ」
「でも、それでもずっと勝てなかったら?みんなもう応援したくなく…」
「応援するさ!お前さんがナリタトップロードだから!戦い続けるから!応援したくなるんだ」
「お前さんはよくやった」

ここで競走馬のナリタトップロードのことを少しでも知っていてよかった!と思いましたし、たくさんの競走馬をリアルタイムで見守ってきたウマ娘ファンの方々はいつもこんな気持ちなのかと考えると正直羨ましかったです。
『なかなか勝ちきれなくても、常に多くの人に愛された競走馬ナリタトップロード』という文章にすると一行のそれに、どれだけたくさんの思いがこもっているか、その一端を実感させてもらえて嬉しかったです。

展開的には、すっかりトプロvsアヤベさんの様相ですが!?
オペラオーがこういうとき全体を俯瞰する役になるのはものすごくわかるのですが、寂しい…。
超良作画の1話で大活躍したので贅沢かもしれませんが、今回のアニメのオペラオーの内面描写が好きすぎるのでもっともっともっと突っ込んで見たいと願ってしまいます。
今回の監視台のシーンの少年っぽい笑顔めちゃめちゃかわいくて素敵でした。あわてるドトウもかわいい。

アヤベさんの「ちゃんと罰があるのね」「いいよ。壊しても」のところ、なんか色っぽかったな…。
アニメ2期のライスシャワーでウマ娘にハマった者なので、青い炎にもドキドキしてしまいます。

第4話 「想いはひとつ」

「オペラオーちゃんは…いつも自信に溢れてて、すごいなって。オペラオーちゃんは迷ったりとか、自分の力が足りなくて悔しかったりとか、そういう時…ないんですか?」
「あるはずがないだろう」

ここすごくすごくすごく好きです!!!!!
1話でうなされているオペラオーを覗いてしまったのは、やっぱりいけないことだったんだなって…。
冒頭のTV収録といい、トプロとアヤベさんの迷いや悩みを見守っているうえで、常に世紀末覇王として凛としているオペラオーかっこいいよ!!

オペラオーの言葉を受けて自分らしい走り方で勝ちたいと願うのは、トプロが愛される理由というキャラクターと作品の根幹に関わる部分なこともよかったです。

「あなたは…まぶしすぎるの。あなたが近付いてくると…星が、見えなくなってしまう」

ここも好き。星はアヤベさんを導いてきたものであり縛ってきたもの。
トプロと一緒に走りたい、星の定めた道から外れてもいいと思ってしまうアヤベさんの心を美しく表したセリフだな~…と思いました。

菊花賞、3人で並んで歩くうちにアヤベさんから影が消える描き方が好きです。
OPのオペラオーといい、光と影の演出が上手い。
あと私はアヤベさんはキャラ未所持で育成シナリオ未読なので、「運命は私が持っていくから」になるほどとなりました。

菊花賞の作画も演技もすごかった。圧倒されました。
これがウマ娘!というものが詰まっていて…。
トプロの「本当にありがとうございました!」からの流れ、何度見返しても泣いてしまう。

最後がウイニングライブなのも、もうやっぱりこれがないとね!という思いです。
2期のネイチャもそうでしたが、一瞬一瞬の表情がすごすぎる。ハートかわいい。
そこからのうまぴょいで良いウマ娘を見た…という気持ちでいっぱいになって泣いてしまいました。ずるい。
どうしてこんな電波曲なのに泣き曲なんだろう…。

というわけで『ウマ娘プリティーダービー ROAD TO THE TOP』、お疲れさまでした!
思い入れのあるウマ娘(オペラオー)と思い出のあるモチーフ競走馬(トプロ)をこのクオリティで見られて嬉しかったです。もっともっと見たい気持ちもありますが…。
ありがとうございました!ほんとうに…。