「ぼんやり体調が悪い」と思っていたら普通に病気だった

ネタバレ:バセドウ病

病名はなんなんだと心配しながら読んでくださる方がいらっしゃったら心苦しいので、最初にネタバレを書いておきます。
あと現在はかなり元気ですのでご心配なく!

この記事の要点は一行目で完結しているので、以下は「ぼんやり体調が悪いな…」と思いはじめてから、病名が判明し、今に至るまでの体験談をだらだら書いています。

なんかぼんやり体調が悪い

2024年4月下旬ごろから、「ぼんやり体調が悪いな…」と感じることが増えました。
具体的には不眠の深刻化、精神的な落ち着きのなさ、なんかだるい、疲れがとれない…などです。飲みものをうまく飲み込めないことも度々ありました。

ゴールデンウィークは明確に体調が悪かったことを覚えています。
病院で処方されている睡眠導入剤を飲んでも翌朝まで寝付けない、やたら疲れていてなにもできないといった状態で、でもこのときはまだ「ゴールデンウィーク前は忙しかったから疲れがたまっている」「ゴールデンウィークに入って気がゆるんで昼夜逆転している」くらいの認識でした。

ここから夏にむけて、私のぼんやりとした体調の悪さは加速していきます。
 

めちゃくちゃお腹が空くようになりました。とくに就寝前の空腹感がすさまじく、最悪なことに私はウーバーイーツの年間サブスク会員なので深夜になにか食べてしまうことが増えました。

一方で体重はガクッと減りました。深夜に牛丼を食べたりしているくせに、つねに疲れているからと散歩の日課すら放棄したくせに、春から夏の終わりまでに10キロ近く減っていました。あきらかに異変です。

もしかしたらなにかの病気かもしれない…と不安が生まれました。重ねてネタバレすると、ここで減った体重はその後そっくりそのまま戻るどころかちゃんと痛い目に遭いますので、深夜に牛丼を食べながら痩せる人間を許容できない方もご安心ください。

とりあえず病院に行く

2024年初夏。暑くなってくると、いよいよ体調の悪さはごまかしきれないものになっていました。
とにかく暑い。異様に暑さを感じます。発汗もすごいし、駅の階段をのぼるだけで息切れし、外出時はつねに椅子を探していました。こまめに座って休憩しないと歩けないし意識を失いそうだからです。

ここまできて私のなかではまだ正常性バイアスが働いていました。長く通院しているくらい不眠症だから…心身の調子に波があるほうだから…もともと暑がりだから…近年の暑さは異常だから…など、なんとか元来の体調のカスさを並べ立てごまかそうとする自分がいるのですが、これまでコンビニやスーパーへの行き帰りだけでしばらく横になったまま動けなくなるほど疲れることはなかなかありませんでした。
 

このブログの前回の記事ではワイヤレスイヤホンを新調してはしゃいでいたのですが、そこで新しいイヤホンと専用アプリの機能についてこう書いています。

あとはなぜか心拍数やストレス値も確認できます。なぜ?

2024年3月

これがちゃんと役に立ちまして、スーパーで買いものをして帰宅したタイミングでたまたまワイヤレスイヤホンの専用アプリを開いてみたら心拍数が190を越えていました。190!?人間の心拍数の限界値は200らしいのに、日常生活で190!!!?!?と、自分の身体の異変を数値で見ることができました。

音楽を聴くためのワイヤレスイヤホンにある心拍数計測機能に前回記事時点では普通に首をかしげていたのですが、そこから日常生活で心拍数を確認できることの有用性を身をもって証明し、フラグを回収しました。ありがとう、Anker Soundcore Liberty 4…。現役です。
なお、後継機のAnker Soundcore Liberty 5ではこの心拍数計測機能はオミットされています。まあ謎の機能ではあったので仕方ないかな…。
 

さて、さすがにぼんやり体調が悪い、ではなく普通にめちゃくちゃ体調が悪いです。
こういうときにとれる手段はひとつ。とりあえず病院に行くことです。

何科を受診すればいいかわからなかったので、ひとまず地域の総合病院に電話で検査予約を入れました。その際に「手元で見た心拍数が異様に高い」と症状の一端を説明できたのはちょっと気が楽でした。

検査当日。まず問診票に今回診てもらいたい症状や服薬中の薬の名前などを書いていくわけですが、ここで自分の字が震えていることに気付きました。字はもともと下手なものの、それだけではない震え方をしていて…。日常生活で手書きで字を書くことが減っていたので、あまり自覚していませんでした。

検査内容はごく普通です。
私は採血というか注射がまるごと大の苦手のため、いつもベッドをお借りして受けています。ありがとう、看護師さん…。
ニュースで流れる他人の予防接種の光景も直視できないので、針を身体に刺す行為に恐怖を感じていそう。

後日検査結果を聞きにいき、そこで「おおむね健康だけど、血液検査で見た甲状腺の数値だけだいぶ高いね」と言われました。「内分泌内科に行ってみたほうがいいです。紹介状を書きますから」とのこと。

甲状腺は喉にある蝶のような形をした臓器です。甲状腺ホルモンを分泌し、全身の新陳代謝を促してくれています。
内分泌内科は先生に聞き返してしまったくらい馴染みのないものだったのですが、ホルモンの異常による病気を専門に診るところだそうです。
 

日をあらためて内分泌内科に行き、こちらでは血液検査やエコー検査(機械を首にあててぐりぐりする。痛みなし恐怖なしありがたすぎ)を受けました。
当日中にわかる検査結果だけでは確定できないもののバセドウ病の可能性が高い、というお話を聞いてヨウ化カリウム丸をもらって帰りました。これは甲状腺ホルモンを抑えてくれるらしいです。

季節はすでに冬になっていました。
この頃にはもう座っている状態ですら疲れて、仕事以外のほとんどの時間を横になってすごしていました。本当に部屋の天井をぼーっと見つめていた記憶しかない。
それがヨウ化カリウム丸を一週間飲んだあたりから、明確に身体が軽くなりはじめます。これだけ効くということは、たぶんバセドウ病なんだろうな~と思いました。
 

さらに後日、検査結果の全体を聞きにいき、バセドウ病の診断を受けました。
目の前で先生が検査結果の数値の見方や今後のお話をされているわけですが、私はこれから現代医学に導かれて治療を受けられることの安堵を噛みしめていました。わからないことが一番おそろしいから…。

バセドウ病ってなに?

バセドウ病は甲状腺機能亢進症の代表的な病気のひとつです。男性より女性に多く、そこまで珍しい病気でもありません。

バセドウ病になると甲状腺ホルモンが過剰に作られ続け、そうすると新陳代謝が活発になりすぎて、身体はつねにジョギングしているかのようにエネルギーを消費します。
だからめちゃくちゃお腹が空くし、めちゃくちゃ食べてもプラマイマイナスで痩せるでしょうし、つねにめちゃくちゃ疲れていたわけです。
心拍数が高すぎるのはつねに運動している状態なのにさらに負荷をかけた形だから。飲みものを飲みづらいのは喉にある臓器が腫れているから。手が震えるのもバセドウ病の症状だそうです。

つねに身体がアクティブすぎるので、眠れなくなったり、精神面にも影響して落ち着きがなくなったりイライラしやすくなったりします。
私はもともと不眠症なので、このあたりは元からある症状がひどくなったのだろうと軽視してしまっていました。逆にうつ病だと考えて精神科を受診したらバセドウ病だった場合もあるそうです。

バセドウ病は身体の病気なのに精神と感情にも影響を与えることを知って、人間の自我とは…という気持ちになりました。知らないうちに身体と精神の両方から強く影響を受けているものを私自身は自我(自分のコントロール下のもの)だと無意識に思いこんでいるの、めちゃくちゃ怖くない!!!?!?

バセドウ病の治療に入った

そんなわけでバセドウ病の治療に入りました。

ヨウ化カリウム丸は治療初期に数値を下げる目的だったので、早々にメルカゾールに切り替わりました。
これは処方前に先生から副作用の説明がある類のお薬だったので、初めて飲む際はかなり緊張しました。今のところ何事もなくすごせています。
バセドウ病の症状への効き方はてきめんで、心拍数も落ち着いたし、買いものくらいならバテなくなったし、不眠もやや改善しましたし、まとわりついてくるだるさが消えました。

でもメルカゾール、無味無臭ですみたいな顔をしているのに口に入れた瞬間に微妙なまず味がある。ありませんか?検索すると「僅かに特異なにおいがあり、味は苦い」らしいですが、あれは苦みなの…?風味?
 

新陳代謝が正常に戻ると、治療前と同じだけ食べていれば当然太ります。
これがですね~しんどくて…身体がもう食べることに慣れてしまって(?)、自分の食欲の適正値がわからなくなります。減った10キロ弱がそのまま戻ってきました。元に戻るまでなら健康の証として受け入れますが、これ以上はいやなので…努力をします。

ここは多くのバセドウ病の方々が苦しんでおられるようです。私だけじゃなかった…。
私も書き残しておきます。己に勝ちましょう。

なぜバセドウ病になったのか

わかりません。バセドウ病自体が明確な原因は特定されていないらしいです。
遺伝しやすいそうですが、私は血縁者に心当たりはありませんでした。

ストレスは生きているのでまあまあありますけど、近年のストレスは通常の範囲内じゃないかな…。
感染症を引き金に発症することもあるらしく、どこかで無症状のコロナにかかっていた可能性はあるかも。

現状報告

服薬期間も長くなりがちで再発もしやすい病気だそうなので、まあ年単位で気長に付き合っていくしかないか~と考えています。
原因不明なのでなんとなく損したような気持ちはありますが、誰しも多かれ少なかれどこかで得してどこかで損しているのが人生だと思いますので…これが私の損のターンのひとつだと受け止めるしかないですね。
 

冒頭に書いた通り、現在はかなり元気です!現代医学に感謝。
バセドウ病は極端に暑がりになるため去年の冬はあまり寒さを感じませんでしたが、今年はまだ秋なのにナメた装いをしているとしっかり寒いです。

今のところ治療内容は毎日の服薬、定期的に通院して血液検査を受けて結果を見る…といった感じで、私が採血がめちゃくちゃ苦手であること以外はそんなに負担はありません。
がっつりした運動はしばらくできませんが、まあこれまでもしていませんでしたし…。
 

これからもちゃんと通院し、服薬を怠らず、ぼちぼちと健康を目指していきたいと思います。
みなさまもなるべくお元気でおすごしください。ぼんやり体調が悪い…と感じることがありましたら、とりあえずでいいので病院に行かれることをおすすめしたいです。